十一月の愛

2010年11月3日 日常
愛してるよ


とあなたは言いましたが、ちょっといじわるして

私はちーっともあなたのこと
愛してなんかいないよ!

と、言ったら、あらら
すねてしまった。


ごめん。
うそだよ。
真っ赤な嘘。
愛してるよ。
世界で一番、宇宙で一番、きみのことを愛してる


それでも不服そうなきみ。
なんでも疑心するのがきみ。
まぁそこもすきなのだけど。

言葉なんか、ポイだ

ときみ。


愛してみろよ。
ほら。


まぁ。
なんてばかなひと。
ばかね。ばかばか。

愛してほしいのはこっちよ。

言葉じゃ足りない。
抱き合っても足りない。
どうしたらいいの。
このままじいいいっとひっついてたら、ひとつになるかしら。
何時間も、何週間も、何ヶ月も、何年も、なんじゅうねんも。
いつのまにか、ひとつになってたら、おもしろいね。
愉快だね。全く愉快愉快。

わたしたち一生ふたりきりよ。
けんかしてもふたりきり。
顔見たくなくてもふたりきり。
超きらいになってもふたりきり。

やだなーー

ねーーー


でもさ、
超愛しあってたら、どうなると思う。
もっとひっつきたくなると思う。
ずっとふたりで見詰め合って。
ずっとふたりで呼吸するの。
ずっとふたりきり。
誰にも時間にも歳月にも邪魔されないのよ。
それってすてきじゃない?

すてきすてき。
愉快愉快。

あはは
あはは

ばかね
ばかだよ



きみが あなたが

一番ばか。

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